Chrome Enterprise Upgrade と Chrome Education Upgrade の違い

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名称が似ている Chrome Enterprise Upgrade と Chrome Education Upgrade について、その違いを解説していきます。

Chrome Enterprise Upgrade と Chrome Education Upgradeはどう違う?

Chrome Enterprise Upgrade と Chrome Education Upgrade
同じものが並んでいると思った方もいらっしゃるかもしれません。
ぱっと見では違いを見落としてしまうかもしれないこちらの二つですが、前者はEnterprise(企業向け)で後者はEducation(教育機関向け)です。
いずれもサービスとして存在しており、わかりにくく紛らわしいかもしれません。
ここでは両者の違いについてまとめます。

機能

どちらも主な機能はChrome OS端末の一括管理であり、その点について大きな差はありません。
いずれにおいても、ポリシーの管理、プロビジョニング、端末へのデプロイの機能を有しています。
しかし、Chrome Education Upgrade(教育機関向け)では、教育に関連する制約が適用されたり、Active DirectoryとサードパーティのEMM管理オプションが使用できないなどの違いがあります。

費用

Chrome Enterprise Upgrade と Chrome Education Upgrade の最も大きな違いは費用です。
Chrome Education Upgrade は、その名前の通り教育機関向けに提供されています。
そのため、購入が可能なのは、認定された教育機関に限られており、一般企業は購入することができません。
一般企業でChrome端末を管理する場合は、Chrome Enterprise Upgrade を選択することになります。

教育機関の要件

認定された教育機関とは、簡単に言えば日本でいう小学校・中学校・高等学校・大学などです。
認定された教育機関の要件としては下記のようになります。

幼稚園、小中高校、高等教育機関の場合は、初等、中等、高等以降の各レベルで、国内的または国際的に承認された認定資格を提供する、政府公認校として正式な認可を受けた教育機関であることが条件となります。
(Google Workspace for Education の基準)

学生会や学生団体、スポーツチームやクラブ、学生向けウェブサイトやブログ、自動車学校、学習塾などは対象として認められません。

ライセンス

ライセンス(費用の支払い)については「年間」と「永久」の2種類があります。
契約ライセンスの違いによる機能の違いはありません。
ライセンスについては次の段落で詳しくご紹介します。

デバイス1台ごとのメーカー希望小売価格は以下の通りです。

ライセンス年間永久
Chrome Enterprise Upgrade(企業向け)50ドル
Chrome Education Upgrade(教育機関向け)38ドル

Chrome Education Upgrade(教育機関向け)では、Chrome Enterprise Upgrade(企業向け)よりも約80%安く利用することが可能です。
ただし、Chrome Education Upgradeの購入するには上記の認定された教育機関である必要があります。

永久ライセンス(Perpetual License)

  • 契約対象
    永久ライセンスは、Chrome Education Upgrade(教育機関向け)のみ利用可能です。
  • ライセンスの有効期限
    永久ライセンスはライセンスの対象になっているデバイスのサポート終了まで有効。
  • ライセンスの移行
    故障やハードウェアの問題によりデバイスの交換が必要になった場合は、同じモデルの交換品に永久ライセンスを移動できます。
    異なるモデルのデバイスにライセンスを移動することはできません。

年間ライセンス(Annual License)

  • 契約対象
    年間ライセンスは、Chrome Enterprise Upgrade(企業向け)のみの利用となっています。
    現在は、Chrome Education Upgrade(教育機関向け)で利用することができません。
  • ライセンスの有効期限
    年間登録ライセンスは契約に定められた期間中有効です。
  • ライセンスの移行
    ハードウェアに問題が発生して Chrome 搭載デバイスの交換が必要になった場合は、プロビジョニング解除の機能を使ってライセンスを移動できます。
    デバイス管理用の年間登録ライセンスは、どのモデルのデバイスに交換しても使用できます。

<ライセンスの違い簡易まとめ>

年間永久
利用可能エディションChrome Enterprise Upgrade(企業向け)のみChrome Education Upgrade(教育機関向け)
更新更新日まで日割りで購入可能。デバイスが使用可能な限り有効。
ライセンスの移行ハードウェアが故障した場合は別のデバイスに移行可能。破損したデバイスと同じモデルに交換する場合はライセンス移行可能。

このように、ライセンスには違いがあります。
重ねてご案内しますが、ライセンスによる機能の違いはありません。
ハードウェアの運用方法と支払い額を判断し、適切なライセンスをご選択ください。

まとめ

Chrome Enterprise Upgrade、Chrome Education Upgradeの違いと、契約方法であるライセンスの違いについてご紹介してきました。
少し分かりづらい部分ですが、理解の一助になりましたら幸いです。

TD SYNNEX株式会社では、Chrome Enterprise Upgrade も Chrome Education Upgrade のいずれも取扱っておりますので、気になる点がございましたら、是非ご相談ください。

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