Google Workspace へのデータ移行に便利な Google Workspace Migrateとは?

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他社サービスから Google Workspace へ切り替える際に発生する、大規模なデータ移行に非常に便利な Google Workspace Migrate をご紹介します。

はじめに

Microsoft Office から Google Workspace へサービスを切り替える際、「今までのデータを移動させたいが、どうすればよいのだろう?」という悩みに直面するのではないでしょうか。
Google Workspace では、他サービスで利用していたデータを移行することが可能です。

「今までの環境で使っていたデータを使いたい」、「利用していたメールはそのまま Google Workspace に持ってきたい」、「過去のカレンダーデータもカレンダーに表示させたい」といったお悩みは、Google Workspace の移行サービス を使って解決することができるのです。

Google Workspace が用意している移行サービスはいくつか種類がありますが、この記事では主に Google Workspace Migrate についてご紹介していきます。

Google Workspace に移行可能なデータ

Google Workspace には、Google Workspace 導入以前に利用していたデータを Google Workspace に移行することができるサービスがいくつか用意されています。
サービスは用途や移行ユーザーの規模によって使い分けすることが推奨されており、不適切なサービスを選択すると移行管理が難しくなる場合があることにご注意ください。

データ移行は、Microsoft Office や 別のサービス から Google Workspace へ移行することが出来るため、データの再登録する手間や、移行データの抜け・漏れのリスクを大きく軽減することが可能です。

他サービスから Google Workspace に移行が可能なデータは大まかに以下の通りです。

  • Microsoft Outlook(Microsoft Office のメール、カレンダー、連絡先データ など)
  • Gmail、Google Workspace またはウェブメール アカウント(Google Workspace には G Suite や Google Workspace の無料版エディションを含む)
  • エンタープライズサーバー(Microsoft Exchange、IMAPサーバー など)
  • コラボレーションサービス(Microsoft SharePoint、OneDrive、Box など)
  • ファイル共有システム

多くの種類を移行することができますが、ファイルによっては部分的に移行できない項目もあります。
データ移行を行う前に、それぞれの詳細を確認・検討して移行の計画を行ってください。
参考:組織のデータを Google Workspace に移行する

データ移行に利用するサービス

Google Workspace で用意している管理者向けのデータ移行サービスは下記の通りです。

  • データ移行サービス
  • Google Workspace Migration for Microsoft HCL Notes
  • Google Workspace Migration for Microsoft Exchange
  • Google Workspace Migrate

データ移行の推奨サービスは、小規模なチームのデータを移行するエンドユーザー向けと、大規模な移行をする管理者向けに分かれています。
小規模なエンドユーザー向けの移行は、手動 もしくはGoogle Workspace Migration for Microsoft Outlookでの移行が推奨されます。
一方、大規模な管理者向けの移行では、移行元の種類とユーザーの規模によって推奨されるサービスが規定されています。

以下では、Google Workspace Migrate について説明していきます。
移行元の種類とユーザーの規模による具体的な使い分けは Google Workspace 移行サービスの一覧 をご参照ください。

Google Workspace Migrate とは

Google Workspace Migrate は、大規模な移行をする管理者向けに用意された移行サービスです。
Migration は Business Standard、Business Plus、Enterprise、Education Standard、Education Plus、G Suite Business に対応しており、その他のエディションでは利用することができません。

Google Workspace Migrate でのデータ移行を計画する前に知っておきたいのは下記3点です。

  • 個別にデータを持っているエンドユーザーによる作業は不要で、管理者が組織全体のデータを移行設定をします。
  • 移行元となるパソコンでデータを送るための Google Workspace Migrate を設定し、それを受け取る Google Workspace 側でも予め設定をします。
  • 移行にはサーバーを利用するため、オンプレミスまたはクラウドの環境構築が必要になります。

さまざまな移行元から重要なデータを効率的に移行できますが、大規模な移行を想定して設計されているため、小規模な移行の場合は環境的に利用が難しい場合があります。
また、大規模な移行を行うことが前提であるため、ハードウェアやネットワークの要件など、求められる要件は他の移行ツールよりも明確に定義されています。
データ移行を検討する際には必ず下記を確認してください。

  1. 組織の規模に適しているか
  2. システム要件を満たしているか
  3. データ移行に必要な要素のインストールと設定はできたか
  4. データ移行の手順は確認したか

移行にかかる費用と時間

移行にかかる費用はサーバーの構築・運用費です。
Google Workspace Migrate の利用には費用はかかりません。

移行にかかる時間は、ユーザーのデータ移行規模によって異なります。
移行元からデータをサーバーにアップし、それを移行先へ移すため、ハードウェアや通信環境に左右されることになります。
そのため「メール1,000通ならだいたい2時間」といった単純な所要時間の例示をすることができません。
また、作業そのものにかかる時間とは別に事前準備にかかる時間が発生することに注意が必要です。

事前準備

  1. 移行元が Google Workspace Migrate で移行できるデータであるかの確認
  2. 移行したデータの運用開始日、移行日、バッファの設定
  3. コアユーザーの選定と他ユーザーへの導入計画の検討
  4. 移行させるデータの種類の確認
  5. フェーズ分散させる必要がある規模の大きなデータやユーザーがあるかの確認
  6. 移行先でのデータ編成の決定

データ移行

  1. サーバーの用意
  2. 新しい Google Workspace アカウント(移行先)でのデータ移行準備
  3. スマート機能やパーソナライズなど Google サービス間のデータ共有についての可否判断と設定
  4. Google Workspace 移行元アカウントでの移行準備
  5. 移行プロセスの実行
  6. 移行データの確認

上記のフローすべて考慮し、移行にかかる時間を判断する必要があります。
移行にはゆとりを持って取り組むことが重要です。

まとめ

Google Workspace Migrate は大規模なデータ移行向けであり、需要が高まっている非常に便利な移行サービスです。
Google Workspace Migrate を活用することで、大量の組織データとデータの構成要素の設定を安全かつ効率的に移行することができます。
また、Google が用意している他のデータ移行サービス同様に、多種多様なデータ移行に対応しており、他の環境から Google Workspace へスイッチすることになっても、移行後の展開をスムーズに進めることができます。

大規模なデータ移行を検討されている組織のご担当者様は、Google Workspace Migrate の利用をご検討ください。

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