Chrome Enterprise Upgrade 導入のメリット
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Chrome OS デバイスを利用している組織が Chrome Enterprise Upgrade を導入するメリットについて説明いたします。
はじめに
Chrome Enterprise Upgradeは、Chrome OS デバイスを一括で管理するためのライセンスです。
組織で複数のChrome OS デバイスを使用している場合、Chrome Enterprise Upgradeを導入することで、デバイスの管理を非常に簡単にすることができます。
この記事では、Chrome OS デバイスを利用している組織が Chrome Enterprise Upgrade を導入するメリットについて説明いたします。
Chrome Enterprise Upgrade 導入のメリット
Chrome Enterprise Upgarade の最も大きなメリットは、管理コンソールからリモートで一括して設定を行えることです。
対象デバイスひとつひとつに設定を行う必要がありません。
また、一括設定できる内容も細やかに設定することができ、セキュリティと利便性のどちらもフォローすることが可能です。
デバイスの管理は、システム担当者などに大きな負担が発生する大変な作業です。
Chrome Enterprise Upgrade はその負担を減少・効率化し、より早くより安全にデバイス管理することができるようになるのです。
では、Chrome Enterprise Upgrade の持つ長所について、いくつかの具体例を紹介します。
高度なセキュリティ設定
Chrome Enterprise Upgrade では、遠隔でデバイスを無効化したり、ブラウザ終了後にプロファイルを削除したり等、情報の漏洩を防ぐためにセキュリティの詳細な管理が出来ます。
紛失や盗難への備え
どれだけ気を付けていても、デバイスを紛失したりや盗難にあったりする可能性は必ずあります。
そうしたリスクに備え、Chrome Enterprise Upgrade は、遠隔でデバイスを無効にすることが可能です。
デバイスの無効化には2種類あり、状況に応じて使い分けることができます。
「ロック画面」で無効化されたデバイスは、無効が解除されるまで全ての使用がブロックされるため、そのデバイスが悪用される恐れがありません。
「出荷時の設定にリセット」で無効化したデバイスは、すべての仕様がブロックされ、デバイスのすべてのデータが削除されます。
なお、デバイスを無効にした場合でも、デバイスはドメインに登録されたままになるため、紛失したデバイスが見つかった場合は再度有効化できます。
一時的ログインモード
組織のメンバーが個人のノートパソコンや共用デバイスで作業できるよう、Chromeのプロファイルを一時的なものに設定し、対象のデバイスに閲覧情報が残るリスクを軽減できる機能です。
一時的ログインモードが設定されている場合、作業者がブラウザを終了した後にプロファイルが削除対象と指定されます。
プロファイルはChromeの次回起動時に削除されます。
なお、一時的ログインモードであっても、ブラウザの機能を全て利用することができます。
(Chrome同期へのログイン、クラウドポリシー、パスワードの保存、ブックマークなど)
また、一時的ログイン機能はポリシー設定対象であること、アプリと拡張機能を利用できることなど、シークレットモードとの違いがあります。
柔軟なアクセス管理
ユースケースにかかわらず、企業データへの柔軟なアクセスに対応します。
共用でデバイスを使用する際の制御、ログインの管理と監査といったアクセスに関する制御が可能です。
高度な SAML SSO
1つのIDとパスワードから、複数のWebサービスやアプリケーションにログインする仕組みである SSO(Single Sign On)規格のひとつである SAML(Security Assertion Markup Language)を設定することが可能です。
ユーザーのアクセス範囲も制限できるため、セキュリティ面でも有用です。
一組のIDとパスワードで異なるサービスにログインできるため、ユーザーの利便性が向上します。
また、ユーザーのパスワードは、組織のIDプロバイダの内部で管理することができるため、管理者にとっても把握が容易になります。
キオスクモード
Chrome OS を共用デバイスとして使用したい場合、Chrome Enterprise Upgrade ではキオスクモードを利用することができます。
共用デバイスとして組織内で利用する際や、不特定多数の人が利用するサービスを提供するデバイスとして利用する際に非常に便利です。
また、設定から「デバイスの稼働状況の監視を有効にする」を選択することで、キオスクの稼働状況に関する情報が得られるようになり、デバイスがオンラインで正常に動作しているか確認できます。
共用デバイスとして利用する場合においても、管理の面においても、デバイスを共有するユースケースに対応できるため、多くの用途で展開が可能です。
シンプルな設定・管理・調整の自動化
組織内の Chrome OS デバイスを、クラウドベースで一元管理できます。
細やかなポリシー管理を始め、プリンタやネットワークの管理、デバイスに関するレポート出力、OS管理等をクラウドで管理できるため、非常に効率的です。
デバイスポリシー
管理対象の Chrome OS デバイスに対し、適用する設定を簡単に管理することができます。
デバイスを使用するすべてのユーザーに適用され、ゲストや個人Gmailアカウントでログインしている場合にも同様に適用されます。
いずれかのみに適用されるポリシーは、管理コンソールで明示されます。
アクセスやログインに関する設定から、デバイスのOS情報やバッテリーの充電設定、周辺機器のデータアクセス保護など、設定可能なポリシーは多岐に及び、細やかな設定が可能です。
プリンタの設定
ローカルプリンタやネットワークプリンタの設定をすることができます。
プリンタの対象ユーザーとして、組織のすべてのユーザーを指定、あるいは特定のグループや部門のユーザーやデバイスを指定することも容易です。
区画や部署によって使用するプリンタが分かれている場合などに有効です。
また、印刷ポリシーも管理できるため、両面印刷やカラー印刷のデフォルト設定、PINコードを使った印刷の管理、サードパーティのサービスから印刷ジョブを送信するための拡張APIの使用などが設定できます。
おわりに
単体でも利便性の高い Chrome OS ですが、組織として複数で運用するためには管理する必要が生じます。
その「管理するための専用ツール」が Chrome Enterprise Upgrade なのです。
Chrome Enterprise Upgrade は Chrome OS の管理のために作られたため、外部のツールを使用するよりも、安全で無駄がありません。
本記事で説明できなかった機能も数多く用意されています。
組織として Chrome OS をお使いの方々には、是非 Chrome Enterprise Upgrade を導入し、効率の良い管理を取り入れていただければ幸いです。
Chrome Enterprise Upgradeにご興味がございましたら、是非お問い合わせください。