SaaS開発やSaaS化の手順を解説！外注時のコスト目安も紹介
SaaSを開発して自社でビジネスを立ち上げようと考えている方もいるでしょう。一方で、実際の開発方法や既存ソフトウェアのSaaS化の手順がわからず困っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、SaaS開発やSaaS化に必要な基礎知識や実際の手順、費用や移行期間についてまとめています。
SaaSの概要
SaaS開発に取り組む前に、まずはSaaSの概要をおさらいしておきましょう。
SaaSとは
SaaSとは「Software as a Service」の頭文字をとったもので、インターネットを通じてクラウド上にあるソフトウェアを利用するサービスです。身近な例としては、 Microsoft 365 や Google Workspace などが挙げられます。
提供形態としては、サブスクリプション型でライセンスを販売する形式が主流となっており、従来の買い切りソフトと比較して初期投資を抑えられることから、多くのユーザーに利用されています。
従来の買い切りソフトとの違い
ここでは、SaaSが登場する以前に一般的であった買い切りソフトとの比較を紹介します。
買い切りソフトとは、一度の購入のみで継続課金なく利用可能な、完成済みソフトウェア製品を指します。
買い切りソフトとSaaSの違いを、サービス提供者側の目線と利用者側の目線から比較します。
| 買い切りソフト | SaaS | |
| サービス提供者側 | ・単発販売で確実な収益を即確保可能となり資金回収が早まる ・一方で買い切りモデルは安定収入を確保しづらく収益予測が困難 ・販売後は利用状況を把握しづらく顧客行動に応じた改善が困難 | ・ストック型ビジネスで継続的な収益を得られる ・利用企業のデータをリアルタイムで取得でき、解約阻止・営業活動へ活用できる |
| 利用者側 | ・アクセス環境が主に社内など限定的な場所に限られることでセキュリティ面での安心感を得やすい ・初期費は大きいが、継続的なコストがかからない ・自社資産のように長期的な利用が可能 | ・インターネット環境があれば場所を選ばず利用できる ・定額で利用できるので、ソフトウェアへの初期投資を抑えられる ・メンテナンスの手間がない |
サービス提供側がSaaSで得られるメリットとして大きいのは、ストック型ビジネスの収益モデルです。従来のライセンス販売はフロー型のビジネスモデルであり、売上やコストの変動が大きく、予測が困難でした。一方、SaaSはストック型ビジネスであるため、売上やコストの予測が立てやすく、事業の安定性を高めることができます。
また、利用企業のデータをリアルタイムで取得できることも大きな利点です。これにより、解約防止策の実施や効果的な営業活動につなげることが可能となります。
利用者側の視点では、インターネット経由でどこからでもサービスにアクセスできる利便性が第一に挙げられます。また、月額・年額のサブスクリプション料金体系により、必要な期間だけ必要な分を利用することができるため、コスト面を抑えての利用が可能です。
さらに、従来の買い切りソフトでは必須だったインストールやアップデート、保守などのメンテナンス作業が不要となり、システム管理の負担を大幅に軽減できます。
PaaS・IaaS との違い
クラウドサービスには、SaaSの他にもPaaS（Platform as a Service）やIaaS（Infrastructure as a Service）という形態が存在します。
PaaSは、アプリケーションの実行環境やミドルウェアなどのプラットフォームを提供するサービスで、開発者は基盤となる環境を気にすることなくアプリケーション開発に専念することができます。
IaaSは、サーバーやネットワークなどのインフラストラクチャーを提供するサービスです。利用者は必要なサーバーやストレージなどの基盤を必要なだけ利用できます。
そしてSaaSは、完成したソフトウェアそのものをサービスとして提供する形態です。サーバー構築などはSaaS提供側が整備しているため、ソフトウェアを利用する際の基盤構築が必要ありません。
ASPとの違い
ASP（Application Service Provider）とは本来、インターネットを介してソフトウェアを提供する事業者を意味する言葉です。一方で、SaaSはソフトウェアそのものを意味します。どちらもインターネットを介したソフトウェアを使用するという意味では同義ですが、厳密には以下のような違いがあります。
まずASPは、インターネットを介してソフトウェアを提供するものの、利用企業ごとに個別のシステム環境を用意して使用するという買い切りのソフトウェアのような性格があります。その分カスタマイズ性はあるものの、システムの更新や保守は個別に行う手間が生じるため、低価格での提供は難しくなっていました。
一方で、SaaSは1つのシステムを多くの企業で共有するため、サービス提供コストを抑えて提供できます。具体例としては会計ソフトfreeeのように標準機能を導入企業が共有して使用するという形態です。
SaaSの開発ステップ
SaaS開発では、かつては要件定義から設計・実装までを自社でゼロから行うフルスクラッチ開発が多く見られましたが、近年はクラウドサービスやオープンソースのフレームワークを活用し、効率的に構築するケースが増えています。
基本的にSaaSはインターネット経由でブラウザ上から利用するため、フロントエンドにはHTML、CSS、JavaScriptなどのWeb技術が求められます。一方、バックエンドにはJava、Python、Goなど多様な言語やフレームワークが用いられます。
SaaSの開発手法によっては、システムを小さな部品に分解（マイクロサービス化）し、コンテナ技術を活用することで、ユーザー数の増加に合わせて必要な部分だけを素早く拡張したり、新機能や修正を短いサイクルで反映したりすることが可能です。こうした「クラウドネイティブ」な手法は、多くのユーザーが快適に利用できる環境づくりや、頻繁なアップデートを円滑に進める上で非常に重要な要素になっています。
クラウドネイティブとは、クラウド環境を前提に拡張性・俊敏性を重視し、システムを迅速かつ柔軟に設計・運用するための新しいアプローチを指します。
1.SaaSの要件定義
SaaS開発の第一歩は、適切な要件定義から始まります。この段階では、顧客候補となる企業からの丁寧なヒアリングが不可欠です。どのような業務を効率化したいのか、どのようなワークフローで使用したいのかなど、具体的なニーズを把握し、それらを明確な要件として定義していきます。
例えば、請求書作成に関するSaaSを作成する場合は対象の中小企業へヒアリングを実施し、具体的な課題を聞き出します。
● 請求書作成に時間がかかる
● 過去の請求書の検索が難しい
● 入金管理が煩雑である
● 督促の負担が大きい
課題を聞き出したうえで課題解決のための要件を定義し、開発を進めていきます。
2.要件をもとにしたプロトタイプを試作
要件定義が完了したら、次はそれをもとにプロトタイプを作成します。この段階では、完全な機能を実装する必要はありません。主要な機能の概要を示し、クライアントに実際に使用してもらうことで、より具体的なフィードバックを得るのが目的です。
具体的には以下のようなプロトタイプを作成し、ユーザーから意見をもらいましょう。
● 主要機能のみ実装する
● UIは最低限のみに絞る
● 基本的なデータの入出力機能を確保する
プロトタイプの使用でよりクライアントのイメージが明確になり、必要な機能や改善点についての意見がもらえるでしょう。
3.デザイン開発
プロトタイプの評価が完了したら、次はデザイン開発に移ります。SaaSにおいて、デザインは単なる見た目の問題ではなく、システムに慣れていない人でも直感的に使えるような分かりやすいUI/UXの実現が求められます。
使いやすさは、SaaSをリリースした後のユーザー継続率に直結する重要な要素です。ユーザーにとって使いやすく利便性の高いUI/UXを実現することで、継続的に安定した収入を得られるSaaSを開発することができます。
4.プログラミング
デザインが確定したら、実際の開発フェーズに入ります。SaaS開発では一般的に、以下のような言語が使用されます。
● Ruby：Web開発に適した柔軟性の高い言語
● PHP：Webアプリケーション開発の定番言語
● Python：機械学習や分析機能の実装に強み
● JavaScript：フロントエンド開発の基本言語
● TypeScript：型安全性を重視した開発に適している
● Java：エンタープライズ向けアプリケーションの開発に実績
● Go：高いパフォーマンスと並行処理に優れた言語
● Swift：iOS・macOSアプリケーション開発用
● Kotlin：Androidアプリケーション開発用
● C#：Microsoft プラットフォームとの親和性が高い
開発言語の選定は自社内既存システムとの連携や共存の可能性も考慮したうえで選択しなければなりません。
なお、このプロセスではエンジニアを選定してプロジェクトを組んで開発を進めますが、ビジネス立ち上げ当初は十分なエンジニアを確保できないケースが多く見られます。
なぜなら、SaaS開発には上記のようなWeb系言語の使用が必要かつ、専門的な領域をカバーしているエンジニアが必要となるためです。
エンジニアの確保が難しい場合はフリーランスエンジニアや開発会社へ開発を外注し、最小限の機能を搭載したアプリを制作します。その後、段階的に機能を追加していくと良いでしょう。
あるいは、コア業務のみ自社の少人数のエンジニアで開発を担当し、機能開発やUIの実装のみ外部委託することも可能です。
5.リリース
開発が完了したら、最終的にクライアントに実際に使用してもらうフェーズに移行します。この段階では、テストやデータ移行を実施し、全ての機能が正常に動作することをテストしましょう。問題がなければ、SaaSを正式にリリースさせます。
既存のソフトウェアをSaaS化する場合
ここでは、すでにパッケージソフトウェアを販売している企業が、既存のソフトウェアをSaaS化する際のアプローチを紹介します。
SaaS化のアプローチとしては、大きく 「リフト＆シフト（最小限の移行）」 と 「モダナイゼーション（クラウド最適化）」 があります。
まず、オンプレミスで動作するアプリケーションを クラウドのIaaS環境に移行する（リフト＆シフト） ことで、クラウド上での動作を実現します。
その後、マルチテナント対応やスケーラビリティ強化などの最適化（モダナイゼーション） を行い、クラウド上でより使いやすく、柔軟に利用できる仕組みに作り変えます。
リフト（マイグレーション）
リフトとは、既存ソフトウェアの性能や要件の変更を行わず、そのままクラウドへ移行するアプローチです。性能や要件変更を伴わないため比較的短期間での移行が実現でき、また初期投資も安価に抑えられます。
リフトのメリットは、比較的短期間での移行が可能で、初期投資を抑制できる点です。また、リスクが低く既存機能をそのまま活用できます。
一方、デメリットとしては、スケーラビリティが低くなりがちでユーザー数増減に対応しにくいこと、長期的には運用コストが高くなる可能性があることなどが挙げられます
シフト（モダナイゼーション）
シフト（モダナイゼーション）とは、クラウドネイティブの技術を用い、アプリケーションを最適化するアプローチです。アプリケーション構造自体の見直しを実施し、クラウドネイティブ技術を活用して再構築します。そのため、リソース管理や運用負荷を軽減させることが可能です。
ただし、マイグレーションと比べて構造再設計などの時間がかかり、また既存機能の再実装等が必要であるため、移行に手間がかかります。さらに、環境整備が必要であること、またクラウドネイティブな設計に精通した人材の確保が必要な点に注意しましょう。
リフト&シフト
多くの企業が採用しているのが、「リフト&シフト」という段階的なアプローチです。これは、まず既存システムをクラウド基盤に移行（リフト）し、その後段階的にクラウドネイティブな形態へと移行（シフト）していく方法です。
ここまで解説したマイグレーション・モダナイゼーションのメリットを両方活かし、さらにデメリット部分である運用負荷や開発時間を短縮できます。初期の移行リスクを最小限に抑えたうえで、開発コストも分散可能です。結果的に、ユーザーへの影響を最小限に抑えながら、よりスムーズなSaaS化を実現することが可能になります。
移行時の費用感と期間
既存ソフトウェアをSaaS化する際の費用と期間はアプローチによって異なります。
以下は、一般的なソフトウェアをSaaS化する場合の開発期間や費用・必要人員を比較した表です。
＜一般的なソフトウェアをSaaS化する場合の比較＞
※クラウドテクノロジープロバイダーのデンタルシステムズ株式会社による算出
| クラウドネイティブ | リフト&シフト | |
| 開発期間 | 半年～1年以上 | リフト：1日程度 シフト：段階的に実施 |
| 費用 | 1,000万円以上 | シフト開始前まではクラウド費用のみ |
| 必要な人員 | 10名以上 | 2〜3名 |
【参照】kit.ASP
リフト&シフト方式を用いれば、リフト後に段階的なシフトを実施するため、コストを抑えながらクラウド移行の準備期間を確保できます。
なお、TD SYNNEXのSaaS化支援サービス「ISV Solution Factory」では、既存ソフトウェアにおけるオンプレミス環境のアセスメントや、リフト&シフトの支援を提供しています。
貴社ソフトウェアのリフト&シフトに必要な期間やおおよその費用感をお知りになりたい際は、こちらのページからお気軽にお問い合わせください。
SaaS開発のメリット
SaaSを開発してビジネスを立ち上げるメリットは以下の5つです。
サブスクリプションにより継続的な収益が得られる
SaaS事業の最大の特徴は、月額制を主体としたサブスクリプションモデルです。このビジネスモデルにより、定期的かつ予測可能な収入を得ることができます。特に、長期的な利用者が増加すれば、安定した収益基盤を構築できます。
アップデートを一元管理できる
従来の買い切り型ソフトウェアでは、個別の顧客環境でアップデートを行う必要がありました。しかし、SaaSでは一元的にアップデートを管理できます。
これにより、保守管理の効率が大幅に向上し、運用コストを削減することができます。
スピーディに新機能をリリースできる
SaaSモデルでは、新機能の追加やアップデートを即座に全ユーザーに展開できます。従来型のソフトウェアと異なり、個々の顧客にアップデートを促す必要がないため、ユーザビリティが向上するだけでなく、アップデートに関する問い合わせ対応や案内の手間も削減できます。
フリーミアムの使用で同時に顧客の育成と獲得が可能である
フリーミアムモデル（基本機能を無料で提供し、追加機能を有料プランとして提供する方式）により、新規顧客の獲得とアップセル（有料プランへの移行）を同時に実現できます。
なお、無料プランをエントリーポイントとして活用することで顧客との関係を構築し、効率的に顧客を育成できる点もメリットです。
場所の制限なくグローバル展開が可能である
SaaSはインターネットを介したサービス提供であり、地理的な制限を受けません。そのため、日本国内に限定せずグローバル市場へのアクセスが容易です。日本市場だけでなく世界で利用されるようになれば、更なる収益向上が見込めます。
SaaS開発のデメリット
SaaS開発によるビジネス立ち上げには魅力的なメリットが多数ありますが、同時にデメリットについても理解し、対策を考えておきましょう。
初期投資の回収期間が長期化しやすい
SaaS提供で一般的なサブスクリプションモデルでは月額料金が比較的低額に設定されることが多く、初期開発費用の回収に時間がかかる傾向があります。特に開発初期段階での財務計画においては収益の回収が遅く、資金がショートするリスクもあるでしょう。
この点を解決するために、初期投資と費用回収のバランスをシミュレートし、持続可能な計画を立てておきましょう。
顧客維持のための継続的なアップデートが必要である
SaaSは「開発して終わり」ではなく、継続的な機能追加やアップデートが必要です。サブスクリプションモデルでは、顧客が容易に他社サービスへ移行できるため、顧客に対して継続的な価値を提供しなければなりません。
競合他社へのユーザー流出を防ぐため、常に新機能の開発や顧客との密なコミュニケーションを通じた改善が求められます。
カスタマーサポートの負担が大きい
自社開発ソフトウェアと比較して、機能や使用方法に関する問い合わせが多く発生します。特にSaaS導入初期の企業からは電話での問い合わせも多く、カスタマーサポート体制の整備が必要です。
対策として、以下のような体制を整えておきましょう。
● マニュアルの整備と公開
● ユーザーフォーラムの設置
● 動画コンテンツの提供
SaaS開発のお手本となるサービス事例
SaaSビジネスのロールモデルとなるサービス事例を5つ紹介します。
- kintone
- 楽々販売
- SmartHR
- sansan
- Trello
kintone
kintoneは、サイボウズが提供するノーコードプラットフォームです。ユーザーは必要な機能を組み合わせるだけで、独自の業務アプリケーションを開発できます。特筆すべき点は、ユーザー間でのアプリケーション共有機能です。他社が開発したアプリケーションを活用することで、効率的な業務システムを導入・活用できるのが特徴です。
楽々販売
楽々販売は販売管理ソフトウェアで、CSVデータとの連携やデータベースの構築、ワークフローを自動化できます。使い勝手が良いだけでなく、マニュアル動画やPDFの配布、導入者研修の実施など、カスタマーサービスの観点でも優秀なSaaSといえるでしょう。
SmartHR
SmartHRは人事管理に特化したSaaSで、給与管理や勤怠管理との連携が可能なアプリケーションを提供しています。直感的な操作ができることやカスタマイズ項目が多いことから、多くの会社で導入されています。
sansan
名刺管理に特化したCRMサービスです。特に高く評価されているのは、きめ細やかなカスタマーサービスです。ユーザーの利用状況に応じた適切なサポートを提供し、継続的な顧客満足度向上に努めています。
Trello
Trelloはカンバン形式のタスク管理アプリケーションとして知られ、特にフリーミアムモデルの運用が秀逸です。
基本的なボード形式でのタスク管理は無料で提供しつつ、カレンダー機能などの付加価値の高い機能を有料版で提供するなどの戦略をとっているのが特徴です。無料版と有料版の機能差を明確に示すことで、自然なアップグレードを促す戦略が効果的に機能しています。
SaaS開発を外注した場合の費用目安・開発期間
SaaS開発を外注した場合の倍の費用目安、開発期間を詳しく解説します。
| 相場 | |
| 初期費用 | 700万〜1,500万円 |
| 運用費用 | 4万円〜20万円/月額 |
SaaSの開発全体にかかる費用は初期費用に700万〜1,500万円程度、運用には月額4万〜20万円が必要です。ただし、アプリケーションの目的や機能の複雑さによっても費用は変わります。
下記にさらに細かい目的別の費用と開発期間をまとめました。
| 開発の目的 | 初期費用の相場 | 開発期間 |
| 最低限の機能のみ | 300万〜500万円 | 2〜5ヶ月 |
| 基本的な機能のみ | 500万〜1,400万円 | 5〜8ヶ月 |
| 複雑な機能まで | 1,400万〜2,800万円 | 8〜10ヶ月 |
| 非常に複雑な機能も実装 | 2,800万円〜 | 10ヶ月以上 |
参照：Walkersメディア
以上の金額に加えて、要件定義の打ち合わせ、デザイン費用が別途発生する場合があります。
なお、最低限〜基本的な機能のみ実装させたSaaSであれば、ノーコード開発の方が費用は抑えられます。
しかし、複雑な要件や機能の実装が必要である場合はフルスクラッチでの開発が必要です。
適切な開発方法がわからない場合は、アプリケーション開発の専門家へ相談した上で判断しましょう。
既存ソフトウェアのSaaS化なら『TD SYNNEX ISV SOLUTION FACTORY』
独自のソフトウェア開発やオンプレミス型ソフトウェアを展開するISV企業（Independent Software Vendor）にとって、既存ソフトウェアのSaaS化は重要な事業戦略のひとつとなっています。
TD SYNNEX ISV SOLUTION FACTORYでは、ISV企業のSaaS化を包括的に支援するソリューションを提供しています。
TDS MigrateによるSaaS化の支援
TDS Migrateは、戦略的なSaaS化支援を提供するサービスです。既存のオンプレミスソフトウェアをSaaSへと移行する過程において、TD SYNNEXは豊富な経験と専門知識を活かした包括的な支援を行います。
この支援には現状分析から始まり、市場動向を踏まえたビジネスモデルの再構築、技術的な移行計画の立案と実施までが含まれます。また、セキュリティ要件の定義と実装、段階的な移行プロセスの管理など、移行に関わるすべての側面をカバーしたSaaS移行支援プランです。
TDS Optimize/ModernizeによるSaaSの最適化
TDS Optimize/Modernizeでは、クラウド環境への移行後の継続的な最適化を支援します。このサービスでは、システムのパフォーマンスやコスト効率の向上、セキュリティの強化、運用プロセスの改善、そしてスケーラビリティの確保など、SaaSビジネスの成長に必要な要素を総合的に最適化していきます。
TD SYNNEX ISV SOLUTION FACTORYは、単なる技術的な移行支援にとどまらず、ビジネスモデルの転換からサービスの最適化まで、SaaS化に関わるすべてのステップの支援が可能です。これによりISV企業は競争力のあるSaaSビジネスを確立し、持続的な成長を実現することができるでしょう。
ソフトウェアビジネスの変革をお考えの企業様は、ぜひTD SYNNEX ISV SOLUTION FACTORYにご相談ください。経験豊富な専門家が、御社のSaaS化の実現に向けて、最適なソリューションをご提案いたします。
詳細な情報や具体的な支援内容についてはTD SYNNEX ISV SOLUTION FACTORY公式サイトをご覧ください。
まとめ
SaaS開発を成功させるためには、顧客ニーズの的確な把握、使いやすいUI/UXの実現、継続的な機能改善とサポート体制の整備が重要です。
SaaS開発のメリットは収益の安定性やコストを抑えた運営と管理、そしてグローバル展開も可能なことです。一方で顧客を維持するための継続的な開発やサポートが必要になるため、事前に体制を整えておく必要があります。
専門的な知識を持つエンジニアをすぐに確保できない場合は、専門家のサポートを得てSaaS開発を進めましょう。TD SYNNEX ISV SOLUTION FACTORYのような専門的なSaaS化支援サービスを活用することで、既存ソフトウェアのSaaS化をより効率的に進められます。
本記事の内容を参考に、ユーザーから長く愛されるSaaSを開発し、自社の新しいビジネスモデルを開きましょう。
