「Copilot for Microsoft 365」 中小企業向けに提供開始!

Microsoftは1月15日(米国時間)、大企業向けに対して一部提供を開始していた「Copilot for Microsoft 365」(旧称「Microsoft 365 Copilot」)の提供を個人事業主や中小企業に拡大しました。これまで大企業でかつ300シート以上の購入が条件でしたが、最小1シート(ユーザーライセンス)から購入できるようになるなど、大幅に導入条件が緩和されました。

この記事では、Copilot for Microsoft 365に関する最新の情報を紹介していきます。Copilot for Microsoft 365に興味がある方はぜひ最後までお読みください。

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Copilot for Microsoft 365の概要

Copilot for Microsoft 365は、WordやExcelなどお馴染みのOfficeアプリケーションに組み込まれたMicrosoftの生成系AIで、2023年11月にリリースされました。Microsoft365のアドオン製品ですので、買い切り版のOfficeでは利用できません。

Copilotは英語で「副操縦士」ですが、名前の通り副操縦士として、私たちの日々の業務をサポートしてくれます。具体的には、Word、Excel、PowerPointなど頻繁に利用しているアプリケーションに組み込まれた形で利用可能で、私たちの日々の業務効率化や生産性向上を実現してくれます。

Copilot for Microsoft 365 の特徴

Copilot 製品ラインアップの概要(出典:Microsoft)

Microsoftは1月15日にCopilot for Microsoft 365の大幅な導入条件の緩和を発表し、同時に個人ユーザー向けに「Copilot Pro」を提供すると発表しました。

Microsoftが個人向けにこれまで提供していたのは無料で利用可能な「Copilot」(旧称「Bing Chat」)ですが、生成AIとのチャットなど基本的な機能しか利用できませんでした。ですが、Copilot Proは「Microsoft 365 Personal」か「Microsoft 365 Family」を契約していれば、Word,Excel,PowerPointなどのOfficeアプリケーションでも生成AI支援機能を利用可能です。

ただ、Copilot Proはあくまで個人向けになりますので、法人向けはCopilot for Microsoft 365一択となります。Copilot for Microsoft 365 は、以下の特長があります。

1. Officeアプリケーションに統合されたシームレスな利用が可能

私たちが特に業務で頻繁に利用するWord,Excel,PowerPoint,OutlookなどMicrosoft 365アプリに組み込まれたツールとして、利用することができます。
これまでのツールの使い勝手が変わることなく提供されるのも良い点です。

2. Microsoft製品間でスムーズな連携が可能

Wordで作成した文書でPowerPointのスライドを作成するなど、アプリケーション間で連携し、横断的な作業が可能です。

3. 安全なセキュリティ

自社データが他社に利用されるようなことがあれば、安心して利用できませんがMicrosoft 365 Copilotでは自社データが他社に利用されるようなことはありません。

Copilot for Microsoft 365の使い方

Word

Copilotのウィンドウへプロンプト(「Copilot for Microsoft 365の紹介と提案を書いて。」など)を入れるとすぐに文章のドラフトが作成されるため、文章作成、編集の時間を節約できます。

Excel

一瞬の操作で表から見栄えの良いテーブルができ、データ分析し、グラフを挿入可能です。(Excelは現時点で英語のみのサポートになります。)

PowerPoint

簡単なイメージを伝えて0からスライドを作成可能です。

Outlook

「返信して」と伝えるだけで、メールを読み取り返信内容を下書きしてくれます。

iOS版Outlookでも同様にCopilotが利用可能です。

Copilot for Microsoft 365の導入条件、料金

CSP、EA、MCA-E、EAS、MSダイレクトでCopilot for Microsoft 365アドオオンSKUを購入可能になりました。また、全てのセグメントにおいてCopilot for Microsoft 365の最低購入シート数が撤廃されています。

【一般法人向け導入条件】
以下のライセンスを保有している必要があります。
Microsoft 365 E3/E5、Office 365 E3/E5、Microsoft 365 Business Standard/Business Premium

【教育機関向け導入条件】
以下のライセンスを保有している必要があります。
Microsoft 365 A3/A5、Office 365 A3/A5

【料金】
¥45,000ユーザー/年 (年間契約、消費税は含まれておりません ※2024年2月現在)

【導入方法】
Copilot for Microsoft 365 のライセンスを購入後、Microsoft 365 管理センターからユーザーやグループにライセンスを割り当てることで利用可能となります。

まとめ

ガートナーによると、わずか2年以内に、Microsoft 365 Copilotのような生成AIが世界中の企業の90%でワークフォースパートナーになると予測されています。ですが、Microsoft 365 Copilotはあくまで、「副操縦士」であり、私たち利用者がいかに使いこなせるかが、業務の効率化、生産性の向上に大きく影響します。CopilotなどAIの導入や運用を考えている方は、ぜひ専門家であるTD SYNNEXにご相談ください。また、Microsoft 365 Copilotは買い切り版Officeでは利用できませんので、サブスク版Officeへ乗り換えもお気軽にご相談ください。

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[著者プロフィール]

TD SYNNEX株式会社 | 山口 陽平
ソリューションビジネス開発本部 プリセールス&エンジニアリング部 シニアプリセールスコンサルタント

2008年、新卒で日系IT商社にSEとして入社。国内大手製造業向けのインフラ構築プロジェクトに、エンジニア兼任プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャとして従事。様々な案件に取り組むうちに、自ら商材を生み出す、新規サービスの企画を担っていきたいと考えるようになり、社内公募にて新規サービス企画の担当へ職種を変更。クラウドソリューションを中心に新規サービスの企画、提案、マネージャとして従事。その後、これまで得た知識、経験を生かして外の世界でも挑戦できないかと思い立ち、TD SYNNEXに入社。
TD SYNNEXにて、これまでの経験をもとに分かりやすくお客様に説明することに重きを置き、クラウドソリューションの拡販・提案活動に尽力している。

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