Microsoft Teamsを継続的に使用していると、急に動作が重くなったり、ファイルが開かないなどの不具合が生じたりすることはありませんか?
これらの不具合は、「キャッシュ」と呼ばれるデータの蓄積により生じているケースが多く、「キャッシュクリア」という作業を行うことで解決する可能性が高いです。

なお、Microsoft Teamsには、ウェブ版とアプリ版がありますが、この記事では、アプリ版のMicrosoft Teamsにおけるキャッシュクリアの方法について解説します。

Microsoft Teamsのキャッシュクリアはどんなときに必要?

例えば、次のような不具合が生じている場合には、キャッシュクリアが有効な解決策となる可能性が高いです。

  • チャットの送信や通知が遅い
  • 画面共有が正常に動作しない
  • ファイルをアップロード/ダウンロードできない

キャッシュクリアとは

「キャッシュ」は、情報を一時的に保存して、一度表示したページを再表示する際の読み込み速度を上げるという機能です。

しかし他方で、キャッシュを蓄積したままにしておくと、情報量が多くなりすぎるため、ページの更新が反映されずに古い内容のまま表示されたり、動作が遅くなったり、必要なデータを保存できないなどの問題が発生してしまいます。

一時的に保存した情報(キャッシュ)を削除(クリア)する「キャッシュクリア」は、上記のような問題を改善するための有効な方法の1つです。
以下では、Teamsアプリにおいて、キャッシュクリアを行う方法を具体的に解説します。

Microsoft Teamsのキャッシュクリアの方法

Teamsアプリには、「デスクトップアプリ」と「モバイルアプリ」の2種類があります。
この記事では、お使いのデバイスに合わせて、以下の4つの環境におけるキャッシュクリアの方法を分かりやすく解説します。

  • デスクトップアプリ:Windows / Mac
  • モバイルアプリ:Android / iPhone

Microsoft Teamsは2023年10月に新バージョンの公開が始まり、2024年3月以降、従来のアプリから新しいTeamsアプリへの自動更新が順次実施されました。
これに伴い、従来のアプリは「Microsoft Teams Classic(以下、クラシック版)」と名称が変更されましたが、新しいTeamsとはキャッシュの保存場所やクリア方法が異なるため注意が必要です。

なお、クラシック版は2024年7月にサポートを終了し、2025年7月1日には利用も停止されています。
過去のデータ整理等でクラシック版のキャッシュ削除が必要な方は、本記事の該当セクションをご参照ください。

Windowsパソコンでキャッシュクリアする場合

まずは、Windowsでデスクトップ用Teamsアプリを利用している場合のキャッシュクリアの方法は次のとおりです。

新しいTeamsアプリを利用している方

方法は2つあります。

方法1:アプリをリセットする
  1. Microsoft Teamsが実行中の場合は、タスクバーのTeamsアイコンを右クリックして「終了」を選択します。
  2. スタートメニューから「設定」を開き、「アプリ」→「インストール済みアプリ」に進みます。
  3. アプリ一覧から「Microsoft Teams」を見つけ、選択します。
  4. 右側の「その他のオプション(…)」を選択し、「詳細オプション」へ進んでください。
  5. 「キャッシュとアプリデータをクリア」を選択します。
  6. Teamsを再起動します。
方法2:ファイルを削除する
  1. Microsoft Teamsが実行中の場合は、タスクバーのTeamsアイコンを右クリックして「終了」を選択します。
  2. Windows ロゴ キー +R キーを押して、「実行」 ダイアログボックスを開きます。
  3. 「ファイル名を指定して実行]」ダイアログボックスに「%userprofile%\appdata\local\Packages\MSTeams_8wekyb3d8bbwe\LocalCache\Microsoft\MSTeams」と入力し、「OK」 を選択します。
  4. ディレクトリ内のすべてのファイルとフォルダーを削除します。
  5. Teamsを再起動します。

クラシック版Teamsアプリを利用している方

  1. Microsoft Teamsが実行中の場合は、タスクバーのTeamsアイコンを右クリックして「終了」を選択します。
  2. Windows ロゴ キー +R キーを押して、「実行」 ダイアログボックスを開きます。
  3. 「ファイル名を指定して実行]」ダイアログボックスに「%appdata%\Microsoft\Teams」と入力し、「OK」 を選択します。
  4. ディレクトリ内のすべてのファイルとフォルダーを削除します。
  5. Teamsを再起動します。

Macパソコンでキャッシュクリアする場合

次に、Macでデスクトップ用Teamsアプリを利用している場合のキャッシュクリアの方法は次のとおりです。

新しいTeamsアプリを利用している方

  1. Microsoft Teamsが実行中の場合は、先に終了してください。DockのTeamsアイコンを右クリックして「終了」を選択するか、Command (⌘)-Qキーを押します。
  2. Finderを開き、「アプリケーション」→「ユーティリティ」と進みます。
  3. 「ターミナル」を起動して、次のコマンドを入力して、実行します。

最後に、Teamsを再起動します。

クラシック版Teamsアプリを利用している方

  1. Microsoft Teamsが実行中の場合は、先に終了してください。DockのTeamsアイコンを右クリックして「終了」を選択するか、Command (⌘)-Qキーを押します。
  2. Finderを開き、「アプリケーション」→「ユーティリティ」と進みます。
  3. 「ターミナル」を起動して、次のコマンドを入力して、実行します。
rm -r ~/Library/Application\ Support/Microsoft/Teams

最後に、Teamsを再起動します。

Androidスマホでキャッシュクリアする場合

アプリ上でキャッシュをクリアする方法

  1. Microsoft Teamsアプリを開きます。
  2. 画面左上部にあるプロフィールアイコンをタップします。
  3. 「設定」を選択し、「データとストレージ」に進みます。
  4. 「ストレージ」セクションの下にある「アプリデータをクリア」をタップします。
  5. 次に「キャッシュをクリア」をタップします。
  6. 確認画面が表示されたら「OK」をタップして完了です。

※バージョンや設定によっては「4.」を実行するとスマホの『設定』が開かれる場合がありますが、その場合下記『スマホの設定からキャッシュクリアする方法』にしたがって削除ができます。

スマホの設定からキャッシュクリアする方法

  1. Androidデバイスの「設定」アプリを開きます。
  2. 「アプリ」または「アプリと通知」をタップします。
  3. アプリリストから「Teams」を見つけて選択します。
  4. 「ストレージとキャッシュ」から、「キャッシュを削除」をタップして完了です。

iPhoneでキャッシュクリアする場合

  1. Microsoft Teamsアプリを開きます。
  2. 画面左上部にあるプロフィールアイコンをタップします。
  3. 「設定」を選択し、「データとストレージ」に進みます。
  4. 「ストレージ」セクションの下にある「アプリのデータをクリア」をタップして完了です。

Microsoft Teamsのキャッシュクリアをするときの注意点やキャッシュクリアによる影響

Teamsアプリのキャッシュクリアにあたっては以下の点に注意しましょう。

新しいTeamsアプリの「リセット」では個人用設定の再設定が必要になることもある

新しいTeamsアプリ(Windowsデスクトップ)でのキャッシュクリアの手順で、 「アプリをリセットする」という方法を選択するとアプリデータが削除されます。
これにはカスタマイズした個人用設定も含まれるため、再設定する必要がある場合もあります。

キャッシュ以外のデータを削除しないようにする

Teamsアプリのキャッシュクリアは端末内のデータを削除する手段です。Teamsのキャッシュが保存されているファイルを削除するときはキャッシュ以外のデータを削除しないように注意する必要があります。

アプリケーションの動作への影響

一部のアプリケーションはキャッシュを利用して高速に動作しています。キャッシュクリアをすると、最初の起動時に、通常よりも時間がかかる場合があります。

キャッシュクリアで解決しない場合に考えられることと対処法

キャッシュクリアは、さまざまな不具合に対する有効な解決策の1つですが、キャッシュクリアを行っても問題が解決しないこともあります。
その場合には、次のような方法も試してみると良いでしょう。

アプリケーションの更新

まずは、使用しているアプリケーションが最新版であることを確認してください。
バージョンの更新により、不具合に対するアップデートが提供されていることがあります。

再インストール

それでも問題が解決しない場合は、アプリケーションを一度アンインストールしてみましょう。
再インストールすることで、設定やデータの破損が修正されることがあります。

システムの更新

オペレーティングシステム(OS)がアプリのバージョンアップに対応していない場合もあるため、OSのアップデートを確認し、最新のセキュリティパッチやパフォーマンスの向上を含む更新があれば適用しましょう。
これにより、アプリケーションの動作が改善されることがあります。

ネットワーク設定の確認

インターネット接続に問題がある場合もあります。
ネットワーク設定を確認し、必要に応じてモデムやルーターを再起動してみましょう。

エラーログの確認

多くのアプリケーションではエラーログが生成されます。
問題の原因を特定する手がかりとして、エラーログを確認し、特定のエラーコードやメッセージを基にトラブルシューティングを試みます。

サポートへの問い合わせ

上記の手順で問題が解決しない場合は、サポートに問い合わせましょう。

キャッシュクリアの手順は利用ブラウザやアプリによって異なる

この記事では、アプリ版のMicrosoft Teamsにおけるキャッシュクリアの方法について解説しました。
Microsoft Teamsは、Web版なのかアプリ版なのか、アプリ版でもPC環境なのかモバイル環境なのかなどによって、キャッシュクリアの方法は異なります。

またキャッシュクリアは、さまざまな不具合に対する有効な解決策の1つですが、万能ではありません。
このような事情も認識した上で、ご自身の環境と生じている問題に応じて、適切なトラブルシューティングを行いましょう。

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【筆者プロフィール】
河瀬季/かわせ・とき
モノリス法律事務所 代表弁護士
小3でプログラミングを始め、19歳よりIT事業を開始。
ベンチャー経営を経て、東京大学法科大学院に入学し、弁護士に。
モノリス法律事務所を設立し、ITへの知見を活かして、IT・ベンチャー企業を中心に累計1,075社をクライアントとしている。