加えて同社では、単に社内で Google Workspace を利用するだけに留まらず、クライアントに対して Google Workspace のライセンスを Google Cloud の認定リセラーとして販売するビジネスも検討していた。そのためのパートナー企業を選定するに当たり、複数の企業を比較検討した結果、最終的に同社が選んだのがTD SYNNEX だった。
「他のディストリビューターと比べて、TD SYNNEX社はより積極的にさまざまな提案をしてくれました。かつ弊社で Google Workspace を導入する際にも手厚くサポートしていただき、導入後も継続的に最新の情報を提供してもらっているので大変助かっています」(花村氏)
「Google の専門的な知見を持つスタッフを集めた弊社の専門チームがお客様のサポートに当たるほか、その後ろにはさらに Google のテクノロジーに特化した技術者チームも控えていますので、単に製品のライセンスを提供するだけでなく、提案から導入、運用に至るまであらゆるフェーズでお客様を強力にサポートできます」
効率的かつセキュアな情報共有の手段を全従業員に提供
こうしてTD SYNNEXの強力な支援のもと、同社は Google Workspace の全社導入を進めていった。もともと Microsoft 365 のライセンスが付与されていた社員・スタッフに対しては Google Workspace の「Business Standard」ライセンスを付与する一方、現場のアルバイトスタッフには機能が制限されている代わりに価格が低く抑えられた「Frontline Starter」ライセンスを付与することで、全体の導入コストを抑えることができた。
AIを有効活用するためには、学習データを効率的に収集・管理できる環境が必須だが、今回の Google Workspace 導入によって Google が提供する各種AI機能との親和性が高まったとともに、これまで散在していた各種業務データをクラウド環境上に集約することでよりAIが活用しやすい環境が実現できたという。
「Google Workspace のアカウントで「NotebookLM」「Gemini Deep Research」といった Google の各種AI サービスが使えるようになったことで、AIの業務利用の可能性がさらに広がりました。既に NotebookLM に業務データを読み込ませて、業務ノウハウをスタッフ間で共有するための取り組みが始まっています。今後はこうした各種ノウハウを生かして、ユーザーとしてだけではなくリセラーとして Google Workspace の価値を弊社のお客様に届けていきたいと考えています」(花村氏)