生産性向上

環境配慮とコスト削減を同時に実現
リユースリサイクルサービスでPC処分を最適化

導入企業

株式会社QUICK E-Solutions

日本経済新聞社グループの金融情報ベンダーである株式会社QUICKの、情報サービスシステムを支える会社として1983年に設立。日経グループNo.1のITプロ集団として、その使命と経験を礎とし、顧客にとっての最適かつ確実なソリューションの実現に貢献している。

導入プロダクト

リユースリサイクルサービス

QUICK E-Solutions(以下、QES)は、親会社である株式会社QUICKが提供する金融情報サービスのエンドユーザー向け情報サービス端末の管理・サポート業務を担っている。そうした中で2015年から10年以上にわたり、継続的に活用してきたのがTD SYNNEXの「リユースリサイクルサービス」だ。累計4,000台以上のPC端末の適正処分を担い、コスト削減や業務効率化を図るほか、サステナビリティ社会の実現に貢献している。

目次

PC端末の処分実績は10年間の累計で4,000台以上

QESは、親会社のQUICKの金融情報サービスを利用する顧客向けに、専用端末としてノートPCやデスクトップPCを提供している。
ただ、これらの端末は定期的なリプレースが必須であり、旧端末の処分に多くの課題を抱えていた。一口に端末処分と言っても、処分業者との契約や調整、引き取り手配など、煩雑な手続きが発生する。
QESサービスサポート本部 副本部長兼カスタマーサポート部長の小林 秀勝氏は、このように続ける。
「廃棄を行う場合、廃棄物処理法に基づく適正な契約手続きや、マニフェストの作成および5年間の保管義務など、コンプライアンス対応に伴う管理負担が大きくなります。さらに廃棄コストも大きな課題となります」(小林氏)
この課題の解決策としてQESは、TD SYNNEXの「リユースリサイクルサービス」を継続利用してきた。同サービスは、IT機器の買取りやデータ消去・復旧、廃棄など、処分に関する課題を解決するITAD(IT Asset Disposition)サービスの一部に位置づけられているもので、IT機器の買取り再利用・再資源化をトータルコーディネートする。
TD SYNNEXサービスソリューション本部ITADチーム チーム長の安川 維知は、「当社のリユースリサイクルサービスは、高価買取りだけでなく、現地でのお引き取りからデータ消去まで適切なセキュリティ管理を行っています。また、専任担当者がワンストップで対応しますので、お客様の手間を大きく減らせる点も強みであると考えています」と強調する。
両社の取引は2015年から10年以上にわたり、PC 端末の処分実績は累計4,000台以上に達している。

ワンストップ対応により端末処分作業の効率化とコスト削減に貢献

TD SYNNEXのリユースリサイクルサービスの最大の特徴は、先に安川が述べた「専任担当者によるワンストップ対応」にある。見積、引き取り手配、データ消去証明書の発行まで、一貫して同じ担当者が対応することで“たらい回し” のないスムーズなコミュニケーションを実現する。
「いつもの担当者に連絡をすれば、処分周りのことは何でもわかるという形でご対応したことが、QES様との長期的な信頼関係構築につながりました。またお引き取りからデータ消去まで一貫してセキュリティ管理を行っており、定期的に点検・改善を行うことで、セキュリティガバナンスを確保しています。その点もご評価いただいたと考えております」と安川は語る。
このワンストップ対応について、小林氏も「複数の業者との契約や調整、マニフェスト管理といった煩雑な業務から解放され、顔なじみの担当者とやり取りするだけで処分業務が完結します。手間とコストを最小限に抑えることができた点は大変助かりました」と評価している。
続けて小林氏は、「コスト面でも大きなメリットを感じています」と強調する。通常、IT機器の廃棄処分には多額のコストが発生するが、TD SYNNEXのリユースリサイクルサービスでは、逆に買取りによる売却益を得られるようになり、大幅なコスト削減につながったという。

適切なセキュリティ管理で情報漏えいリスクを最小化

TD SYNNEXのリユースリサイクルサービスのもう1つの強みである「セキュリティ管理」について、特に注目すべきは直接引き取りを原則としている点だ。「仮にお客様から、『自前の配送事業者を使ってPC端末を送りたい』というお話をいただいとしても、当社では丁重にお断りをさせていただいています。万が一にも途中で機器を紛失したり、盗難に遭ったりといった事故が生じた場合、深刻なセキュリティインシデントにつながる恐れがあるからです」と安川は語る。
情報漏えいリスクを最小化するため、必ず現場まで直接引き取りに行き、お客様と担当者の間でしっかり数量確認を行ったうえで、セキュリティガバナンスが確保された手段とルートを通じて、最終処分を行う提携工場まで運搬していることを、TD SYNNEXは大原則としているのだ。
データ消去についても、NIST(米国国立標準技術研究所)によって規定されたパージレベル(※研究所レベルの復元ツールでも復元不可能な状態まで消去する方式)でのソフトウェア消去を実施。それでも消去できなかったものについては、ハードディスクやSSDを抜き出して物理破壊を行う。さらに、依頼元の要望に応じて、物理破壊前後の写真を撮影してPC端末のシリアルナンバーと共にデータ削除証明書を提供するなど、トレーサビリティの確保にも注力している。
「回収したPCの取り扱いからデータ消去まで一気通貫でのセキュリティ体制により、安心が担保されていた点が評価のポイントとなりました」と小林氏は語り、TD SYNNEXのリユースリサイクルサービスによって得られる安心感を示す。

サステナビリティ社会の実現に貢献すべくTD SYNNEXと共創

回収されたPC端末は、再利用・再資源化が円滑に進められることで、環境保護にも配慮したサステナビリティ社会の実現に貢献する。
周知のとおり、国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)においてもリユース・リサイクルは重要な取り組みとして定められており、すべての企業にとっての責務となっている。TD SYNNEXのリユースリサイクルサービスを利用することで、この理念に沿った適切なIT資産のライフサイクル管理が可能となる。
こうした数多くのメリットを長年にわたって体感してきたQESは、リユース・リサイクルの領域においてもTD SYNNEXのビジネスパートナーとして、サービス提案に注力していく意向を示す。
「当社のさまざまな取引先からIT機器の処分の引き合いがあれば、まずTD SYNNEXのリユースリサイクルサービスを提案させていただく所存です。処分コストの削減や業務効率化といった観点はもとより、PC端末の再利用や資源の有効利用に積極的に関わっていくことで、広い意味でのESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:企業統治) の取り組みに注力していきたいと考えています」(小林氏)
このQESの取り組みを、TD SYNNEXとしてもしっかり支えていく構えだ。
「パートナー様にとってのメリットは、リユースやリサイクルに関する専門的な知識や商流の説明など、お客様にご案内するのが大変な部分を私どもがバックヤードで一緒に動くことで、気軽にビジネスに参入できる点にあります。そのうえで売却利益を得られることで、新たな事業としての収益化にも寄与します」と安川は説明する。
このようにTD SYNNEXは、エンドユーザー側でのコスト削減とパートナー側の新たな収益機会創出という、双方にメリットのあるエコシステムを構築している。さらに Windows 10 のサポート終了に伴う端末のリプレースなど、時代のさまざまな節目で発生する更新需要の急増に対応できるよう、買取り価格アップキャンペーンをはじめ、定期的なプロモーション活動も展開している。
各企業におけるDX推進の加速に伴い、IT機器の更新・処分ニーズはさらに高まることが予想される中、TD SYNNEXが積極的に展開していくリユースリサイクルサービスは、この課題に対する有力な解決策となるに違いない。

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