SPSS Statistics V28 新機能紹介
追加機能概要
これまでのバージョンアップ時の追加機能
メタ分析
・同じ研究課題について公表された複数の文献に記載されたデータを統計的な手法で統合する手法であるメタ分析機能が追加されました。
・メタ分析では統計的手法を用いて効果を推定し、文献間の異質性を検証や最終的な結果に対するバイアスの影響を調べることが可能となります。
分析機能の機能拡張
・検定力分析はこれまで単一の検定力の値しか指定できませんでしたが、複数の検定力の値や、開始・終了の範囲及び間隔 を基準値として指定できるようになりました。これにより、サンプルサイズの上限を見つけやすくなりました。
・比率統計量の価格関連バイアス(Price-Related-Bias)や変動係数(COV) が散らばりのメソッドでサポートされ、信頼区間の算出も可能です。
PRB は、高価格の資産の場合に価格比の評価が系統的に高いか低いかを示す指標です。
分析>記述統計>比率 [ 統計量 ]
・平均比較の各種t検定で両側t検定に加え片側t検定出力が追加されました。
分析>平均の比較>独立したサンプルのt検定
分析>平均の比較>対応のあるサンプルのt検定
・線型回帰 カテゴリー変数の交互作用変数項が追加されました。
・一般線型モデル (GLM) プロシージャーのユーザー・インターフェースの「EM 平均 (EM Mean)」ダイアログに「単純 な主効果の比較 (Compare simple main effects)」という設定が追加されました。(これまではシンタックスコマンドで対応してました)
分析>一般線形モデル>1変量
関係マップの追加
変数の相互関係を視覚化します。
変数および、変数内のカテゴリ値をノード、そのノード間の関係性・影響の強さをリンク線で表すことで、変数間やカテゴリ間の関係の強さが視覚的にわかるようになります。
グラフ>関係マップ
使いやすさと生産性向上の機能
図表とテーブルのエディターの使いやすさの機能拡張-ピボット・テーブル・エディターダイアログの右側に、編集オプショ ンの引き出し式ペインが組み込まれました。これにより行と列の処理、テキスト属性の指定、罫線パラメーターの定義、セル書式の指定、脚注およびテーブル・コメントの定義を行うためのオプションが表示されます。
< 前バージョン >
V28
検索の機能拡張ープロシージャー、ヘルプ・トピック、シンタックスのリファレンス、およびケース・スタディーの結果も得られるようになりました。これにより各ユーザー・インターフェース・ダイアログおよびヘルプ・システムのトピックにあるすべての語句を検索するようになりました。
< 前バージョン >
V28